一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会

JVCA会員への投資方針アンケートを実施しました ~昨年に続き、会員の9割が今後の投資を現状維持か増加~

プレスリリース

日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)は、ベンチャーキャピタル(以下VC)業界における相互連携とベンチャー企業育成の役割を一層強固にするという目的に向かって活動して参りました。加盟するVCおよびコーポレート・ベンチャー・キャピタル(以下CVC)の会員数は267社となり、賛助会員も含めると349社という規模の団体となっております。

 

スタートアップを取り巻く環境としては、2022年11月28日に「スタートアップ育成5か年計画」が発表され、VCによる投資はもとより、事業法人・CVC等による投資が加速され、スタートアップ投資増への大きな弾みが期待されています。

 

かかる状況下、2023年も投資方針に関するアンケートを実施し、7割近い178社の会員から回答を得ることができました。結果、投資金額を「増やす」と回答した企業は全体の31.5%、「今まで通り」と回答した企業は58.4%と、昨年に続き、約9割の会員が今後の投資方針について「現状維持もしくは増加」と回答しました。「増やす」と回答した企業が昨年の39.7%から今年は31.5%に減少していることと、「減らす」と回答した企業は昨年0.5%であったものが今年は2.8%に増加しているという変化は一部あるものの、「今まで通り」の回答が昨年の50.3%から今年は58.4%に増加していることから、投資は今後も継続して行われていく様子が読み取れます。
【今後の投資方針(VC/CVC会員合計)】

VC会員・CVC会員別にみると、VC会員では「増やす」もしくは「今まで通り」と回答した企業が9割を超えることは昨年と変わらないものの、「増やす」と回答した企業が昨年の43.2%から今年は37.9%に減少しており、昨年からの加速には鈍化がみられ、同様に、CVC会員でも「増やす」と回答した企業が昨年の35.2%から今年は22.7%へと大きく減少しています。一方で、VC会員・CVC会員とも、「今まで通り」との回答がそれぞれ57.3%・60.0%となっており、巡航速度での投資が継続されることが鮮明に鮮明になってきております。

 

【VC会員】

【CVC会員】

日本ベンチャーキャピタル協会では、今後もベンチャー企業育成の役割を果たす為、会員企業における積極的な投資実行を支持して参ります。会員各位におかれましては引き続き、ベンチャー企業へのより一層の支援を継続いただくよう何卒よろしくお願い申し上げます。

 

<調査概要>
・調査対象:日本ベンチャーキャピタル協会加盟のVC会員ならびにCVC会員(調査時点での加入企業)
・調査方法:メールによる回答
・回答社数:178社(回答率66.7%)
・調査期間:2023年5月~9月

以上

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