一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会

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ご挨拶

会員企業及び関係各位には平素から格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

昨年2018年を振り返りますと、日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)として大いに発展した1年でありました。VC・CVC会員数は年初に100社を超え、年内を通じ拡大の勢いは増し、年末には128社に至るまでとなりました。特に顕著であったのは、CVCの増加であり、4年前は6社であったCVC会員はいまや8倍の49社に。日本のオープンイノベーションにおいてスタートアップとの協業およびコーポレートベンチャーキャピタルの取組みが必須との認識が普遍化してきた証左かと存じます。 賛助会員を見ましても、特に鉄道、不動産、金融など社会の基幹となるインフラ企業やITのグローバル企業などの大手参画の勢いが増し、JVCAは単なるベンチャーキャピタルの業界団体を越え、オープンイノベーションに関わるステークホールダ―が幅広く参画する業界団体へと発展を遂げつつあります。 この会員急増には、新設VC・CVCにおけるスタートアップ企業や新技術の情報取得、業界内連携および人材育成ニーズなど背景があろうかと思われます。対しJVCAは、勉強会・カンファレンスの運営を大小合わせ年間20以上、また人材育成面におきましては毎年6月に実施している業界トップクラスのキャピタリスト登壇によるベンチャーキャピタリスト養成講座の受講規模を100名超まで拡大し、業界ニーズに応えられるよう尽力して参りました。

 

上記の通り、組織規模および活動が急拡大した1年でございましたが、VC業界の未来の本格的発展に向けても顕著な出来事がございました。日本版ユニコーン、メルカリの上場です。未公開段階で、時価総額1,000億円以上のバリュエーションで三桁億円を越える資金調達をしたスタートアップが、更に成長を遂げて無事IPOを果たし、リスクを取った多くのVCや戦略提携事業会社および機関投資家に大きな投資成果をもたらしました。 2013年以降これまでの5年間、日本のベンチャー投資は右肩上がりで推移して参りましたが、この出来事により、日本からもとうとう世界に向けてテクノロジー・サービスで勝負する本格的スタートアップ企業が出てきたとのメッセージを内外に示すことが出来、業界悲願でありました国内外機関投資家からのリスクマネー供給に、今後しっかり繋がっていくことになるでしょう。

 

JVCAの新たな2019年ですが、これまで5年間の日本におけるベンチャーエコシステムの規模的発展への貢献から、オープンイノベーションを志向する多数の参加者が連携するプラットフォームのハブ的役割を意識した活動を展開していきたいと思います。具体的には、産業開発においては、社会の基幹を担う国内外大企業群とスタートアップの連携を加速するためのCVC調査およびカンファレンスへの取り組み。金融開発においては、国内外機関投資家に向けた日本のVCアセットクラスの訴求や会員GPのファンドマネジメント能力向上活動等となります。更には、来る2020年の日本・東京に視線の集まるオリンピックイヤーには、日本のVC産業の発展を世界に発信すべく、各国ベンチャーキャピタル協会の世界会議の招聘も企図しております。 本年も皆様のご支援ご協力をお願い申し上げますとともに、関係各位の益々のご健勝とご発展を心より祈念して年頭のご挨拶といたします。

 

一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会
会長 仮屋薗 聡一

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2019年 年頭所感より