日本ベンチャーキャピタル協会(以下JVCA)はベンチャーキャピタル(以下VC)業界における相互連携とベンチャー企業育成の役割を一層強固にするという目的に向かって活動して参りました。近年は、国内外機関投資家からVCアセットクラスへの運用資金流入を目的とした活動を加速させております。
国内外機関投資家による国内VCアセットクラスへの関心は年々高まってきており、国内スタートアップに対する新たな成長資金の担い手として大きく期待されています。当協会では機関投資家による国内VCファンドへの投資促進を目指し、2015年から「ファンドの時価評価に関するレポート」ならびに「DDQおよび四半期レポーティング雛形」の制作を行うとともに、業界内啓蒙を続けて参りました。さらに、「国内VCパフォーマンスベンチマーク」を2020年6月に初リリース。直近では2021年8月にVC42社のデータを発表し、海外のVCファンドと比較しても遜色のないパフォーマンスを開示することができました。
機関投資家からの要請に応えるべくこれらの準備を重ねる中で、近年、国内の機関投資家の方々とは直接コミュニケーションを行って参りました。一方、海外機関投資家の方々とは、コロナの影響もあり接点を創出できない状態であったところ、このたび東京都のご支援を得て、新たにコミュニケーションを開始いたしました。
第一弾として、海外機関投資家の方が多く参加する国際的カンファレンスへの登壇ならびに国際メディアへの出稿を行いました。登壇したイベントでは1,000名近い方々に聴講いただき、日本のVCアセットクラスのパフォーマンスや業界としての進捗についてご報告することができました。海外機関投資家とはいずれはリアルでの接点を創出していくこととなりますが、今回の取組はその足掛かりとなる第一歩として、海外投資家を含めた関係者の皆様から好評をいただいております。
引き続きVC業界としましては、海外機関投資家資金を含めた預かり資産拡大を目指して参ります。また、お預かりした資金を我が国のスタートアップに積極投資し、新産業創造を支援していくとともに、投資家の皆様にはこれまで達成してきた良質なパフォーマンスを再現性をもってご提供できるよう努めて参ります。
【登壇・出稿一覧】
<カンファレンス登壇>
媒体名:THE 22ND ANNUAL AVCJ JAPAN FORUM(主催:The Asian Venture Capital Journal)
時 期:2021年10月28日
内 容:基調講演およびパネルディスカッション登壇
詳 細:https://www.avcjforum.com/japan/programme#day-two
媒体名:SuperReturn Japan 2021 (主催:Informa Connect)
時 期:2021年12月1日
内 容:同上
詳 細:https://informaconnect.com/superreturn-japan/agenda/1/
媒体名:Private Equity, Venture Capital and Private Debt in 2022 Webinar(主催:Preqin)
時 期:2022年3月2日(予定)
内 容:パネルディスカッション登壇
詳 細:https://www.preqin.com/insights/conferences-and-events/webinars/private-equity-venture-capital-and-private-debt-in-2022
媒体名:Asia Venture Capital Forum 2022 (AVCF 2022) (主催:Hong Kong Venture Capital and Private Equity Association)
時 期:2022年3月11日(予定)
内 容:基調講演およびパネルディスカッション登壇
詳 細:http://avcf.hkvca.com.hk/
<メディア掲載>
媒体名:Preqin Global Alternatives Reports 2022(主催:Preqin)
時 期:2022年1月発行
内 容:国内VC業界インタビュー記事掲載
詳 細:https://go.preqin.com/the-alternatives-in-2022-japanese
<東京都より受託のプロジェクト概要>
委託期間:2021年10月~2022年3月
委 託 元:東京都 産業労働局 金融部
委託内容:海外機関投資家向けのオルタナティブファンドに関するカンファレンス、オンライン情報発信媒体等において、中立、公正な立場と専門的な視点から我が国のVCファンドの特徴や魅力を発信