日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)は、ベンチャーキャピタル(以下VC)業界における相互連携とベンチャー企業育成の役割を一層強固にするという目的に向かって活動して参りました。加盟するVCおよびコーポレート・ベンチャー・キャピタル(以下CVC)の会員数は214社となり、賛助会員も含めると284社という規模の団体となっております。
昨年VC/CVCによる国内ベンチャーへの資金供給の減少等の可能性が想定されたことからJVCA会員企業に対する投資方針アンケートを実施したところ、会員の9割近くが今後の投資を「現状維持もしくは増加」と回答し、積極的な投資姿勢を確認することができました。
本年も同じ調査項目にて投資方針に関するアンケートを実施し、8割を超える179社の会員から回答を得ることができました。結果、投資金額を「増やす」と回答した企業は全体の41.9%、「今まで通り」と回答した企業は50.8%と、9割以上の会員が「現状維持もしくは増加」と回答しました。投資金額を「増やす」と回答した企業は昨年29.6%であったものが今年は41.9%に大きく向上し、昨年よりさらに投資が積極的となっていることが判明しています。
【今後の投資方針(VC/CVC会員合計)】
VC会員・CVC会員別にみると、VC会員では「増やす」もしくは「今まで通り」と回答した企業が93.4%を占めており、CVC会員では同じ回答が91.8%を占めています。特にCVC会員は、昨年「増やす」もしくは「今まで通り」という回答が79.3%を占めたところから本年は大きく上昇しており、積極姿勢が顕著です。
【VC会員】
【CVC会員】
日本ベンチャーキャピタル協会では、今後もベンチャー企業育成の役割を果たす為、会員企業における積極的な投資実行を支持して参ります。会員各位におかれましては引き続き、ベンチャー企業へのより一層の支援を継続いただくよう何卒よろしくお願い申し上げます。
<調査概要>
・調査対象:日本ベンチャーキャピタル協会加盟のVC会員ならびにCVC会員(調査時点での加入企業)
・調査方法:メールによる回答
・回答社数:179社(回答率84.4%)
・調査期間:2021年5~7月