日本ベンチャーキャピタル協会は、ベンチャーキャピタル(以下VC)業界における相互連携とベンチャー企業育成の役割を一層強固にするという目的に向かって活動して参りました。VCおよびコーポレート・ベンチャー・キャピタル(以下CVC)が加盟する正会員数は直近3年で倍増して188社となり、賛助会員も含めると257社という規模となっております。
2020年は新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、我が国の成長を担う国内ベンチャー企業ならびにそれを支援する投資家を取り巻く環境も変化しております。特に、VC/CVCの投資減速による国内ベンチャーへの資金供給の減少等が指摘・懸念されて参りました。
かかる状況下、日本ベンチャーキャピタル協会では、会員企業に対するアンケート調査を実施し、各社の投資方針について確認いたしました。
8割を超える142社の会員から回答を得て取り纏めた結果、投資金額を「増やす」と回答した企業は全体の29.6%、「今まで通り」と回答した企業は57.0%と、9割近い会員が「現状維持もしくは増加」と回答したことが判明いたしました。
【今後の投資方針】
VC会員・CVC会員別にみると、VC会員では「増やす」が34.5%、「今まで通り」が57.1%と9割以上が「現状維持もしくは増加」、CVC会員では「増やす」が22.4%、「今まで通り」が56.9%と8割強が「現状維持もしくは増加」となっています。
【VC会員】
【CVC会員】
日本ベンチャーキャピタル協会では、今後もベンチャー企業育成の役割を果たす為、会員企業における積極的な投資実行を支持して参ります。会員各位におかれましては引き続き、ベンチャー企業へのより一層の支援を継続いただくよう何卒よろしくお願い申し上げます。
<調査概要>
・調査対象:日本ベンチャーキャピタル協会加盟のVC会員ならびにCVC会員(調査時点での加入企業)
・調査方法:メールによる回答
・回答社数:142社(回答率81.6%)
・調査期間:VC会員:2020年5~7月 CVC会員:2020年9~10月