JVCAでは、国内外機関投資家からVCアセットクラスへの運用資金流入を目的として、オルタナティブ投資の国際的なデータ提供会社であるPreqin社と共同で、国内VCファンドのパフォーマンスベンチマークの第2回調査を行いました。
機関投資家の投資対象となるファンドに限定した国内初のVCベンチマークとして2020年6月に2018年版を発表して以来、2度目の調査となります。当ベンチマークでは、二人組合・CVC等を除き、純投資目的で第三者資金を運用しているファンドのみを対象とし、そのリターンをファンド組成年毎に算出しています。
JVCAのVC会員のうち上記要件を満たすファンドに提出を求め、39社から101ファンドのデータを提供いただきました(提供企業一覧は下記)。前回の24社76ファンドから参加社が大きく増え、市場カバー率は57%に至っています(Preqin社調べ、金額ベース)。
本2度目の調査では、2019年末時点に洗い替えたファンド価値データおよびLPとの資金流出入データをご提供いただきましたが、結果は下表の通りとなりました。
当ベンチマークでは、2010年から2014年ビンテージのネットマルチプル中央値が全て2倍を上回り、2012年ビンデージについては5倍を上回りました。ネットIRR中央値は15%以上と、1年前の調査から引き続き海外VCのベンチマークと比較しても好調な運用成績といえます。
JVCAでは国内外機関投資家とのコミュニケーションをさらに促進し、VCアセットクラスに資金を集めることで、それを我が国のスタートアップに投資し、新産業創造を支援していく所存です。
貴重なデータを提出いただいた会員VC各社には厚く御礼申し上げますと共に、今後も継続的にベンチマークを作成して参りますので引き続きご協力をお願い申し上げます。
<ファンドデータ提供会員企業一覧>
アーキタイプベンチャーズ株式会社
i-nest capital株式会社
株式会社アコード・ベンチャーズ
朝日メディアラボベンチャーズ株式会社
株式会社ANOBAKA(旧株式会社KVP)
Abies Ventures株式会社
ANRI株式会社
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
インキュベイトファンド
Eight Roads Ventures Japan
SBIインベストメント株式会社
株式会社環境エネルギー投資
株式会社gumi ventures
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
Coral Capital(500 Startups Japan)
株式会社サムライインキュベート
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
ジャフコ グループ株式会社
STRIVE株式会社
スパークス・アセット・マネジメント株式会社
Spiral Capital株式会社
栖峰投資ワークス株式会社
大和企業投資株式会社
株式会社TNPオンザロード
D4V合同会社
株式会社ディープコア
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)
株式会社ドーガン・ベータ
DRONE FUND株式会社
日本ベンチャーキャピタル株式会社
Beyond Next Ventures 株式会社
株式会社ファストトラックイニシアティブ
フェムトパートナーズ株式会社
ベンチャーユナイテッド株式会社
Bonds Investment Group株式会社(旧株式会社オプトベンチャーズ)
株式会社UB Ventures
ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社
合同会社リアルテックジャパン
(社名五十音順)