一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会

ご挨拶

 

日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)は、2002年11月の発足以来、ベンチャーキャピタル業界における相互連携と、イノベーションの源泉となるスタートアップ企業育成の役割とを果たすべく、活動して参りました。

 

2022年度、JVCAにおける第21期は、コロナ過においてもスタートアップの資金調達額、VCファンドレイズ額ともに堅調さを失わない中で、「VC×機関投資家」、「大企業×スタートアップ」「新産業×政策提言」の3つの主要な取り組みを推進してまいりました。

 

その結果、当協会の会員数は1年で302社から336社へ増加し、独立系VC、金融系VC、大学系VC、CVC、その他支援団体を含む、スタートアップエコシステムに関わる幅広いステークホールダ―が参画する業界団体へと発展を遂げて参りました。

 

私どもが新たに会長に就任させていただいた第22期新体制では、協会の使命たるベンチャーキャピタル業界のエコシステム強化を通じた新産業創造への寄与を一層進めるべく、以下の目標を新たに掲げました。

 

<JVCAの目指すところ>
「2027 年までに、上場・非上場含むスタートアップの株式時価総額の合計額を 100 兆円規模とする」

 

現状のスタートアップの時価総額は20~30兆円程度と思われます。非常に大きなチャレンジではありますが、業界一丸となってこれを推進していきたいと考えております。

 

そして、第22期の具体的な活動としては、下記の3つの方針を掲げます。

 

  1. 投資マネーの拡大
    国内外の機関投資家から必要とされる情報の提供やデータの整備に取組みつつ、投資マネーの調達とそのスタートアップへの供給を⼤規模に拡大する
  2. 資金循環の促進
    スタートアップの資金調達手段及び投資家のエグジット手段の多様化を図るとともに、大企業のCVC活動やスタートアップM&Aを支援することを通じ、新産業創出のための資金循環を促進する
  3. スタートアップエコシステムの拡充
    スタートアップから次世代を代表する企業が持続的に創出されるエコシステムを拡充するべく、中長期を見据えた政策に官民⼀体となって関与するとともに、活動の成果を可視化する

 
ベンチャーキャピタル産業が我が国の新産業創出の牽引者となり、多様で持続可能なスタートアップエコシステムの実現に貢献すべく更なる向上を目指してまいります。
 

一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会

会長 郷治 友孝
会長 田島 聡一